2015年11月からストレスチェック制度が開始されました。
私のクライアントで、制度開始と同時にストレスチェックを実施したところがありまして。
という気が遠くなるような作業でした。
ただでさえ忙しい事務員がてんやわんやになってしまって、これは大変なことになったぞと。
そうなんです。
毎年11月30日がストレスチェックの実施期限になるわけですが、その前後だけ、爆発的にマンパワーが必要になってしまう。
年末のただでさえ忙しい時期にマンパワーを取られるなんて、どこだってきついでしょう?
当院で数百人規模の企業様も請け負っているので、もう人力では無理だなと判断し、「自院のために」システムを作り始めたのが開発のきっかけです。
ストレスチェックって、産業医の先生方にとってかなりの負担なんですよ。
ストレスチェックの産業医向け研修会の講師が、「自分でやるのは無理なので、クライアントの企業には外部のサービスを利用するよう強く言っている。受け入れられなければ辞める」とか言ってたりするわけです。
そうなんですが、産業医の先生からしたら無理もないかなと思います。
一方で、企業さんも大変ですよね。
産業医の先生に辞められてしまっては困る。
一方で、外部のサービスを利用するとなったらお金もかかるし、お願いした外部サービスの先生との相性は分からない。
外部サービスと産業医の先生の連携が十分とれるかも不明。
その点、僕が今作っているシステムなら、産業医の先生方に「これなら自分でもストレスチェックができそうだ」と思ってもらえて、そのあたりの問題はかなり解決できるのではないか、そう思ったんです。
昨年度の面接指導勧奨対象者の選定をしてみたら、ものすごく簡単で自分でも驚きました。
危なさそうな人から順番に高ストレス者の一覧が並んでいて、クリックするだけで終了ですからね。
数百名の企業様でも、難しく考えなければ数十秒~数分で選択できてしまいます。
そうですね、いらない機能はすべて省いて、「使いやすさ」「業務の簡便化」を大切にして開発しています。
逆に、使いながら「ここはこうした方がいいな」と思うところはしょっちゅう修正しています。
そうです。
一部の関数を知り合いのエンジニアの方に書いていただきましたが、95%以上のコードを僕が一人で書いています。
(Node.jsやDB、一般的なライブラリなどは除く)
世の中広いですが、医者が自分一人でサービスを開発しているところはそうそうないんじゃないかと思います。
そうですね、休みの前日なんかは、朝5時までコーディングしてたりします。
否定はしません。(笑)
売り上げが少なくて、人が雇えないから万年デスマですね。
どうやったら「あくどくない商売で」人が雇えるような収益をあげられるのか、誰かに教わりたい気持ちです。
デスマドクター。
どっちかっていうと悪者っぽい語感……。
まずは他の産業医の先生方に使っていただいて、楽にストレスチェックをしていただく。
ストレスチェック制度は大変素晴らしい制度だと思いますので、それをしっかり根付かせるお手伝いがしたいと思います。
実際にストレスチェックを実施してみると、従来の産業医活動では拾いきれなかった、追い込まれてしまった人たちにお会いできます。
日本にとって、とても大切な制度だと思っています。
ホントにそうなってほしいです…。